【ヒトリシズカ】一人静
センリョウ科センリョウ属の多年草。森林の湿った場所に咲くそうです。
長さ2〜3cmの白いブラシのような形の花が、若葉に包まれて開花します。ブラシの毛のように見えるものは、雄しべの葯隔という組織。変わった花ですね。

【ウスバサイシン】薄葉細辛
ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草。同種のアオイ類などと比べ、葉が薄いこと、味が辛いことが和名の由来。
中国大陸中南部、朝鮮半島および日本に分布し、日本では、本州の中部地方、関東地方から中国地方にかけて山地のやや湿った林下に生育するそう。
暗紫色の少し変わった花ですが花弁のように見える部分は萼。
根および根茎は細辛(サイシン)という生薬である。解熱、鎮痛作用がある、と。

【フデリンドウ】筆竜胆
リンドウ科リンドウ属の越年草。日本全国に分布し山地の林内や日当たりの良いやや乾いた草原に自生する、と。
背丈は10cmほどなので、注意してないと見過ごしてしまいます。花は陽が当たってる時だけ開き、曇天・雨天時は、筆先の形をした蕾状態になって閉じている。花の閉じた状態が、筆の穂先に似ているのが名前の由来。

【イカリソウ】碇草、錨草
メギ科イカリソウ属 の落葉多年草。錨のような特異な形をした花が名前の由来。
日本原産で、主に平地から亜高山帯の落葉広葉樹の森林で見られるそうですが、様々に交配された園芸種も多数出回ってるようです。
全草は淫羊霍(いんようかく)という生薬で精力剤として有名だそうです。


【ザゼンソウ】座禅草
サトイモ科ザゼンソウ属の多年草で。仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが名称の由来と。花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも。
『冷帯、温帯山岳地の湿地に生育し、開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇する。そのため周囲の氷雪を溶かし、いち早く顔を出すことで、この時期には数の少ない昆虫を独占し、受粉の確率を上げている。開花後に大型の葉を成長させる、と。熱の詳細な分子メカニズムは、現在のところ分かっていないようです。


【フキ】蕗、苳、款冬、菜蕗
キク科フキ属の宿根多年草。
主に茎が食用になりますが、栽培種として市場に出回っている多くのフキは愛知早生という品種。早春、葉の伸出より先に花茎が伸び出す。これが蕗の薹(フキノトウ)と呼ばれてる。

【テンナンショウ属】天南星
サトイモ科の球根生多年草。テンナンショウ属は世界中では約150種、日本には約30種あり、これはその内のどれか…
球根は有毒ですが、漢方では生薬、「天南星」としても利用するそう。
