福島原発の問題(半径20km圏内への避難指示)で、「おおたかどや山標準電波送信所」が停波したのは3月12日。以来、東日本地域にある電波時計が困ったことになっていま
した。
はがね山標準電波送信所(九州)からの電波を受信出来るのは、凡そ900kmで東京はその境界線地域です。 ただ、電波の到達距離は様々な条件・要素が絡み合うので、東北地方でもOK,東海地区でもNGってことがあるようです。と言う顛末は
我が家の状況は3月21日に書きました。
Webページを彷徨っていたら、“電波時計の時刻を任意の日時に調整するためのソフト”(
「電波時計用JJYシミュレータ」)があることを知り、早速試してみました。
実行する為には、ソフトウェアのインストールのほかに、電波を送るためのアンテナを自作する必要があります。このソフトウエアの案内ページに書いてある通りに作ってみましたが、非常に簡単なものです。ただ、動作させる為の条件として、
ヘッドフォン端子がついているパソコン用のスピーカーが必要なのですが、ボクが使用しているパソコンに付けている外部スピーカ(ELECOM社製の安物)は、この要件を満たしてましたので、何の苦労もありませんでした。

これが実行した時の写真です。こんなんで上手くいくのかな?という不安がありましたが、ソフトウエアの“送信中”という文字が点滅から点等状態になると、スピーカの明かり点滅状態になり、電波が送出されているような感じがします。電波時計の電波受信ボタンを押して強制受信状態にして待つこと数分、受信状態が終わり電波時計にOKマークが点きました。見事成功です! 腕時計も含めて他の電波時計でも試してみましたが、どれも成功しました。
ソフトウエアの導入(インストール)は非常に簡単で、ソフトの動作は単純です。福島原発の問題は長引きそうで「おおたかどや山標準電波送信所」(福島)からの電波送信が再開される目処は立っていませんので、はがね山標準電波送信所(九州)からの電波を受信出来ず、時計の狂いが目立ってきたら、試してみる価値はありそうです。

しかしです。
1階のトイレに置いてある電波時計、九州からの電波を受信出来ない場所で、この時計は20秒以上ずれていたのですが、今朝この時計がぴったしカンカンになっていることに気づきました。
あれれ?変だなと、ネットで確認したら、数日前に福島の電波送信が再開したという記事が載っていました。時計メーカーや利用者からの要望を受け、送信所を運営する情報通信研究機構の職員ら計10人が防護服を着て送信所に入り、機械のスイッチを入れ、その後再び避難したが無人のまま運転を続けてるということです。
だったら、震災後逃げ出す前にスイッチを切らなければ良かったのにね。ま、これで問題はひとつ解決したから良いのですが、せっかく作ったアンテナが必要なくなってしまいました。少々トホホです。
(この自作アンテナをテストした時は、福島の電波が再開する前です)